発熱の仕組みを解説!悪寒や関節痛が出るのは、発熱の仕組みのせい?
悪寒や関節痛が出るのは、発熱の仕組みのせい?
風邪をひいた時などには、熱が出て身体がだるくなります。
特に高熱が出てしまった時は、「何とかして熱が下がらないかな……」と考えたことがある方もいるのではないでしょうか。
高熱が出ると頭が正常に働かなくなり、忙しい方にとってはとても大きな問題です。
しかし、発熱の仕組みは身体にとって非常に大切なものであり、体内のウイルスと戦うためにはなくてはならないものだと言えます。
この記事では、私たちの身体が発熱する仕組みについて解説します。
体調不良時に熱が出てしまったり悪寒がしたりする理由について知りたい方は、ぜひとも一度ご参照ください。
発熱の基本的な仕組み
ここでは、発熱の仕組みについて簡単に整理します。
1.ウイルスなどが体内に侵入
まず、人間の体内にウイルスや細菌が体内に侵入します。
すると血中にある白血球やマクロファージなどの免疫活性化細胞が、これを攻撃します。
これらの細胞は、ウイルスを捕食するような形で取り囲んでいきます。
しかし、免疫活性化細胞の役割は攻撃だけではありません。
2.内因性発熱物質が作られる
免疫活性化細胞は、ウイルスに攻撃をする一方で「サイトカイン」と呼ばれる物質を作ります。
これは「内因性発熱物質」と言われており、体温を上げるために必要な物質です。
主な内因性発熱物質には、以下のような種類があります。
内因性発熱物質
・IL-1
・IL-6
・腫瘍壊死因子(TNFα)
・IFNα
・マクロファージ炎症蛋白(MIP-1)
ウイルスは熱に弱く、免疫機能も高温の方が活性化されるため、体温を上げて活動を抑えるために内因性発熱物質を作り出すのです。
3.体温調節中枢に情報が伝わる
内因性発熱物質は血流によって脳に達し、そこで「メディエイタ」と呼ばれる物質の生産を促します。
そしてメディエイタはウイルスの情報を持って、脳の視床下部に向かいます。
視床下部はメディエイタからの情報を受け取り、「体温調節中枢」を動かします。
4.体温調節中枢が体温上昇の指示を出す
体温調節中枢が、ウイルスに打ち勝つための手段として発熱の指令を身体に出します。
体温調整中枢は人間の体温を調節する役割を持っており、情報をもとに体温調節の「セットポイント」を設定することで、そこに向かって全身の体温が上昇するのです。
そして例えば、37度にセットポイントが設定されている場合は、実際の体温が37度より低めだと「寒い」と感じ、体温を上げるために発熱を続けます。
この「寒い」という感覚が、風邪の際などによくある悪寒の正体なのです。
また、発熱にあたっては筋肉や間接に負担がかかるため、筋肉痛や関節痛などの症状が現れることもあります。
こうした私たちが風邪などの際にいつも感じる症状の裏には、発熱の仕組みが存在しているのです。
高齢者の場合、この体温調節機能が低下しているため、上手に発熱ができません。
そのため、微熱などでも肺炎などの重症につながってしまうのです。
熱が上がる時にボーっとしてしまう仕組みは?
身体が体温を上昇させている際には、発熱に体中の機能が集中します。
その際に身体全体の機能が2割程度低下するため、ボーっとしたり頭痛や倦怠感などの不快感を覚えたりするのです。
そのため、頭がボーっとするのであれば、しっかりと発熱をしようと身体が動いている証拠だと言えるでしょう。
当サイトではオフィスで発熱者が出た場合の対処法についてもご紹介しております。詳しくは、オフィスで発熱者が出た場合の対処法を紹介!【速やか・適切に】の記事をご覧ください。
発熱の仕組みを理解しましょう
今回は、発熱の仕組みについて解説/紹介してきました。
体調を崩した時に熱が出てしまうメカニズムを理解する良い機会となりましたでしょうか?
発熱は自分を守るためのメカニズムですから、無理に抑えようとせず、身体の自己回復能力にある程度任せるのも良いでしょう。
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