ニオイの原理ってどんなもの?ニオイに関するメカニズムを解説!
ニオイの原理ってどんなもの?
私たちが物事の印象を決めるときには、様々な情報から評価を下しています。
そしてその評価を下す基準の中でも大きな役割を果たしているのが「ニオイ」です。
「いいニオイ」「嫌なニオイ」など、私たちが持つイメージにとってニオイは非常に大きな役割をもたらしていることが分かるでしょう。
ニオイを感じとる仕組みは非常に複雑であり、私たちの鼻の中にある細胞が活躍することで検知できています。
それでは、私たちがニオイを感じとる仕組みとは、いったいどのようなものなのでしょうか。
この記事では、ニオイの原理について解説します。
私たちがニオイを感じとる仕組みについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ニオイを感じる原理
まず鼻腔内にニオイ物質が入り、鼻腔内の最上部にある「嗅上皮」という粘膜に溶け込んで感知されます。
そして嗅上皮内に存在する嗅細胞が興奮して電気信号を生み出し、嗅神経や嗅球、脳の大脳辺縁系へと伝わり、最終的にニオイを感じるようになるのです。
嗅上皮は片側が2.5平方センチメートルで、中には1,000万個ほどの嗅細胞があると考えられています。
そして嗅上皮の粘膜層には嗅毛があり、そこに嗅覚受容体があります。
嗅覚受容体はニオイ分子に対して反応し、ニオイを察知するようにできています。
嗅覚受容体とは
嗅覚受容体はニオイセンサーとして働くたんぱく質です。
鼻の中にある嗅神経細胞の細胞膜に存在し、嗅覚受容体が周辺のニオイ分子と結合すると細胞内に存在する他のたんぱく質の活性化により信号を出します。
嗅覚受容体は1,000種類
40万以上あるニオイ分子をキャッチしてニオイを検知するために、嗅覚受容体は嗅細胞に約1,000種類も存在すると言われています。
1980年代くらいまでは20種類程度に過ぎないと考えられていたのですが、その後の研究で1,000種類程度もあることが判明しています。
つまり、脳は1,000種類もあるニオイセンサーの中からニオイに対して最適なものを選び出していることになります。
嗅覚受容体の仕組み
嗅覚受容体は、ポケットのような形を持っています。
ニオイ分子は40万種類以上あることを先ほどお伝えしましたが、これに対して嗅覚受容体は1,000種類であり、「1つの分子に対して1つの受容体」では対応しきれません。
そこでそれぞれの嗅覚受容体は、自分に100%適合する分子でなくても、ある程度類似の構造を持っている分子であれば受け入れる仕組みを持っているのです。
嗅覚が持っている特殊な仕組み
ここでは、嗅覚が持っているニオイに関する特別な仕組みを紹介します。
順応
順応とは、同じニオイを嗅ぎ続けることで徐々にそのニオイに慣れ、ニオイを感じられなくなっていくことを言います。
例えば、友人・知人の家に入った時には慣れないニオイがして気になっていたのに、過ごしているうちに何も感じなくなっていったと言う経験がある方もいるでしょう。
また、自分の体臭は気にならないけれど、周囲の人の体臭はやたら気になると言う方も多いはずです。
順応は決して無駄な仕組みではなく、きついニオイなどがし続ける環境の中でも生活を継続させるために大切な仕組みだと言えます。
感性への直接作用
ニオイを感じると、それはそのまま本能に作用すると考えられています。
例えば、初対面で嫌なニオイだと感じた人に対してはその後も理屈に関係なく嫌なイメージを抱いてしまうのは、ニオイが感性に直接作用するためです。
また、ニオイを嗅いだ瞬間に昔のことを思い出す現象も、この仕組みが関係していると言われています。
部屋の臭いの原因について知りたい方は、部屋の臭いの原因は?よくある原因を整理して紹介しますの記事をご覧ください。
ニオイの原理を知っておきましょう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、ニオイの原理についてご理解いただけたと思います。
ニオイを感じる原理はとても複雑であり、順応などの特殊な仕組みも持っています。
嗅覚は人間の大事な五感のうちの1つです。ニオイを感じる原理を理解して、嗅覚から得られる情報を大切にしましょう。
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